1週間でLPICの基礎が学べる本〈4日目〉
4日目
ファイルやディレクトリを作成したユーザーが所有者。
所有者のプライマリグループが所有グループに適用される。
・所有者、所有者のグループの確認
[ls -l]
・所有者の変更
[chown (-R) 所有者名 ファイル名orディレクトリ名]
・ディレクトリ自体の情報表示
[ls -ld]
ディレクトリ以下のすべてのファイル、サブディレクトリの所有者をまとめて変更するにはオプション[-R]必要。
・所有グループ変更
[chgrp (-R) グループ名 ファイル名orディレクトリの名]
・所有者、所有グループの両方を変更するとき
[chown ユーザー名:グループ名orユーザー名:グループ名 ファイル名orディレクトリ名]
〈アクセス権〉
所有者、所有グループに属するユーザー、その他のユーザーに対して、読みだせる権利(r)、書き込める権利(w)、実行できる権利(x)がある。
読みだせる権利(r)=4
書き込める権利(w)=2
実行できる権利(x)=1
それぞれ数値が決まっていて、これらを足し合わせた数値とかで表したりする。
rw- r-- r--
420 400 400 ⇒ 4+2+0 4+0+0 4+0+0
6 4 4
・パーミッション変更
[chmod (-R) アクセス権 ファイル名orディレクトリ名]
⇒アクセス権には数値(上記のやつ)か記号(何に対してなんのパーミッション与えるか)入れる。
文字情報のみが記録されたファイルのことをテキストファイルという。
Linuxのテキストエディタを「vi」という。
「vi」にはコマンドモードと挿入モードがある。
〈コマンドモード〉
キーボードから入力した文字はすべて「viエディタのコマンド」とみなされる。
~主なカーソル移動コマンド~
コマンド | 説明 |
---|---|
h | 一文字左へ移動 |
j | 一文字下へ移動 |
k | 一文字上へ移動 |
l | 一文字右へ移動 |
o | 行頭へ移動 |
$ | 行末へ移動 |
gg | ファイルの先頭へ移動 |
G | ファイルの末尾へ移動 |
〈挿入モード〉
~挿入モードへの切り替えコマンド~
コマンド | 説明 |
---|---|
i | カーソル位置から入力開始 |
l | カーソルを行頭に移動しその位置から入力開始 |
о | 行下に空白行を挿入し入力開始 |
О | 行上に空白行を挿入し入力開始 |
a | 右側の位置から入力開始 |
А | 行末に移動し右側から入力開始 |
挿入モードからコマンドモードに切り替えるときは[Esc]キーを押す。
変更を保存せずに「vi」を終了するのであれば[:q!]を押す。
操作ミスして分けわかんなくなったらとりあえずこれ。
~「vi」の主な編集コマンド~
コマンド | 説明 |
---|---|
dd | 現在のカーソルがある行を切り取る(カット) |
yy | 現在のカーソルがある行をコピーする |
P | カーソル行の次行にバッファの内容を貼り付ける |
xor [Dlete] | 一文字消す |
Xor [BackSpace] | 左の一文字切り取る |
「vi」エディタではコマンド直前に数字を入力すると数字の回数だけコマンドが繰り返される。
例えば、[3dd]とすると3行分切り取られる。
カーソル操作においてもこれは利用できる。
文字列を検索したいときはコマンドモードで「/」。
「/」のあとに検索したい文字列をいれ[Enter]キーを押す。
「vi」エディタでは[set]というコマンドを使って様々な設定を変更できる。
[:set]に続ける。
~[set]コマンドによる「vi」エディタの設定例~
コマンド | 説明 |
---|---|
:set number | 行番号表示 |
:set nonumber | 行番号を表示しない |
:set hlsearch | 検索結果のハイライト表示を行う |
:set nohlsearch | 検索結果のハイライト表示を行わない |
:set ts=<文字数> | タブスペースを指定する |
※シェルの[set]コマンドとは別物。