「入門者のLinux」第六章
第六章「標準入出力」
「ls」や「cat」のようなコマンドで出てきた処理結果を何らかの形で外に向かって出すことを出力(アウトプット)という。
逆に、コンピュータやソフトに情報を受け流すことを入力(インプット)という。
入力と出力を足して、入出力という。
・[echo]...オウム返しに表示
これを応用すると..
・[echo hello! > output]...”hello!”が「output」に出力される
⇒テキストファイルを作るツールに化ける!
このような機能を出力リダイレクトという。
> ⇒ > ...上書きされる
> ⇒ >> ...前の内容消さず、新しい結果追記
・[bc]...四則演算する
これを応用して..
・[echo 2+3 > input] (出力リダイレクト)
・[bc < input]...bcコマンドに「input」の"2+3"を入力し、処理して出力した
コマンドに対して情報をファイルから渡す機能を入力リダイレクトという。
コマンドに対する入出力テクニックもある。
・[echo 2+3 | bc]
「echo 2+3」というコマンドは「2+3」という文字列を画面に出力する。
しかし、「|」(パイプ)をはさむことで、「bc」というコマンドに渡される。
渡された「bc」コマンドは計算を行う。
「|」は直前のコマンドの出力を、直後のコマンドの入力にすることができる。
パイプでつなぐ作業は他にもよく使われる。
例えば、
・[ls -l /usr/bin | less]...
「less」というコマンドは、画面の縦の長さにい合わせて1ページずつ行き来できるようにするコマンド
「パイプでつないでless」はLinuxの操作でとてもよく使うらしい。
・[ls -l /usr/bin |wc]...
「wc」はテキストデータの行数、語数、文字数を数えるコマンド
リダイレクトやパイプで切り替えられるような入出力のことを標準入出力という。
入力の部分を標準入力。
出力の部分を標準出力。
まとめ
・「>」、「<」でファイルを相手に出入力できる。
・「|」は、あるコマンドの出力を別のコマンドに入力できる。
また、パイプを使って3つ以上のコマンドをつなぐことも可能。(パイプライン)